TOP
   第118回『まちむら興し塾』 2015年4月27日

     
   テーマ  旅行会社の新ビジネスモデル 地域交流事業

   コメンテーター 
    JTB関東 地域交流グローバル事業チーム 樋口誠司

 
  今回は、『まちむら興し塾』に興味を持って、参加を希望する
 東洋大学の1年生に塾の詳細内容の説明をして、是非とも入会し
 てもらうための説明会を兼ねた勉強会でした。

  18時30分からの説明会には、果たして何人、来てくれるだ
 ろうと心配をしていたのですが、何と、ぞくぞくと12人もの皆
 さんが来てくれました。

  こんなに来てくれるとは思わなかっただけに、びっくりするや
 ら、嬉しいやら、和やかな雰囲気で説明会が始まりました。

  説明会は30分位で、終了。

 その後の勉強会は、何人残ってくれるだろうと、また、心配した
 のですが、3人がどうしても、予定があるということで、再会を
 約束して、帰っただけで、女子6人、男子3人が、引き続き、勉
 強会に臨んでくれました。
 
  1 旅行会社の新ビジネスモデル″地域交流事業″とは
   (1)人口減少時代の課題
     人口の減少が続く時代を反映して、旅行会社の旅行斡旋取
    り扱い人数・額も減少傾向が続き、生き残りのための対策が
    必要になっています。

     一方、東京・大阪、一部を除き、全国各地も人口が減少、
    更に高齢化による福祉介護費の増大が拍車をかけ、税収の減
    少により、中には限界集落から消滅集落の危機が迫っている
    地区も出始め、その対策に頭を痛めています。       

      旅行会社            地域

    ▼ 売上減     ⇒    ▼ 税収減
       ↓              ↓
    交流事業を地域に提案  = 地域に人の流れを創る
       ↓              ↓
    交流人口の増加を推進
 ⇒ 事業による地域が活性化
       ↓              ↓
      コンサル収入    税収増 = 人口減歯止め
                    = I・Uターン者増加

   (2)課題の解決・対策例
 
     STEP-1 旅行会社のノウハウを活かして

     STEP-2 地域の観光資源を磨き上げ

     STEP-3 地域に人を呼び込み活性化

 2.観光の原石の発掘例 
  (1)大阪府東大阪市「町工場見学」

     東大阪で全国的にアピールできるものとして、高度な技術
    を持っている幾つものの町工場がある。

     町工場にいる匠からホンモノの物作りを学ぶツアー。

    鋳物工場など、受入先は50社。現在では修学旅行生の受入
    が多くなり、年間約6000人が訪れている。

    
   ※ 今まで観光素材にならなかったコンテンツだったが、地域の
    人たちと安全で楽しく学べるように、工夫を重ねた結果、参
    加者の評判も良く、毎年、参加者が増加している。
   東大阪市技術交流プラザ HPより 摂津金属工業
  
   ◎ 大阪府の産業見学可能施設一覧 経済産業省ホームページ
 (2)「日本一の朝プロジェクト」
 
    穂高1000m、山梨県北杜市八ヶ岳南麓で宿泊、
    高原の清々しい朝にこだわった自然体験
の数々をアップ

    日帰り圏内のエリアでも、朝のブログラムを体験するた
     めには、宿泊しなけれ
ばできないことに着目。

    朝ヨガ
    高原での屋外で朝ヨガ体験。
    夏場は高原で。冬場はストーブで温められた暖かい場所で。
    八ヶ岳の地元に住むトレーナーによるヨガ体験。

  NPO法人マップ ホームページより
   野菜狩り
    八ヶ岳や南アルプスを見渡す農園で育まれた、新鮮な高原
    野菜の収穫体験。そして、収穫した野菜はお持ち帰り。
 

  ◇ 香りに包まれ お花摘み
    ハーブや季節の花を摘み、香りあふれる花束を作り体験。
    ハーブティーで身体も心もリフレッシュ。
  

  ◇ 山で朝カヤック
    カヤックに持ち込むのは、本とコーヒー。
    風に身を任せ、八ヶ岳をノンビリ眺めながらの体験
 

  ◇ 酪農体験
    爽やかな朝の空気に溶け込み、牛の世話や乳搾りなど牛乳の
    製造工程を体験。
 

  ◇ モーニングコンサート
    清々しい朝の大自然を満喫しながらのアウトドアコンサート。
    (雨天時屋内)
 

  ◇ Fresh Tracks  & Breakfast! (スキー中級者以上対象)
    まだ誰も踏み入れていない新雪にシュプールを! 
    スキー前には輝く朝陽を眺めつつコーヒータイム!

    主催 NPO法人NAP
   ※ 詳細プログラムホームページ
 (3)「秩父の和点心小昼飯(こじゅうはん)」 
   埼玉県秩父市農作業の合間のおやつを観光素材に

   ずりあげ、そばまんじゅう、みそおでん、えびし、
   滝川いもでんがく、たらしやき
つみっこ、手打ちそば、
   おっきりこみ、みそポテト、つとっこ、しゃくし菜の漬け物

   つるし鍋、切り干しいも、柚巻、蕎麦まんじゅう

   
ずりあげ  おっきりこみ 
  ※秩父商工会議所 秩父小昼飯(こじゅうはん)ホームページより
 (4)北海道美唄市「渡り鳥の巣立ち」
     北海道美唄市宮島沼に飛来してくる、マガンなど渡り鳥が
    夕方になると巣に帰る飛び立ち、朝開けるとまた飛来する、
    瞬間を見るためには、宿泊をしなければならないことに着目。

    その瞬間を観光素材にしたツアーを企画。
  
※ 美唄ファンポータルサイト ホームページより
 3.人は何に反応するか? 
    地域振興にあたって、観光素材にできるどのような観点は
   どのようなものか。
   ● 超自然現象

   ● Only1

   ● 世界一・日本一

   ● 伝統の味・匠の技

   そして、イベント・旅行商品として、取り上げるのは、一番・
  最初に「言ったモノ勝ち」だ! 

  
  みなさまの出身地で何ができるか?

  考えてみよう!

  第118回 『まちむら興し塾』 風景
 
今日は1年生が12人も参加。4年生3人、社会人が8人
とても嬉しい日になりました。にこやかに記念撮影
1年生 女子6人 少々緊張気味!
 
講習風景 
 
 
   
 本日のコメンテーター樋口さん 歓迎 初参加1年生 
   
歓迎 初参加1年生   歓迎 初参加1年生 
   
初参加 1年生男子 
   
4年生3人組  左から 樋口さん、上松さん、
鈴木さん、松井さん 
   
理事長 飯田さん  飯田さん、新1年生、初参加佐藤さん 
   
松井さん  就活先から直行 4年宮林さん  
   
鈴木さん  上松さん 
二次会 
 
新人を迎え、歓迎会 
 
 二次会にも参加してくれた1年生と宮林さん
 
お問い合せ・会員お申し込み

『まちむら興し塾』事務局
 TEL 047-330-4421
 FAX 047-344-1993
 E-mail: ls-plan@lapis.plala.or.jp